はじめにコトバありき

2020年春から始まった物語

コトバではないエネルギー3

4月7日
夜中2時半に目が覚めて、急かされる様にペンと紙を持って机に向かった。4ページを夢中で書き留めて、書き終えて時計を見ると朝6時だった。ホッチキスで綴じた表紙には”セルフヒーリングの手引書”と書いてあった。内容は自らの身体を再生するためのマッサージや呼吸法についてだった。
眠気でボーッとしながらKちゃんの顔が浮かんで『お互いに気になっている事を深めて自分の中で消化させる学びの時だ。』って聞こえてきたので彼女にメールすると「それはチャネリングってやつだね。」と返信がきた。そうか、これがチャネリングっていうのか!
そこからまるでジェットコースターの様な日々が展開していったのです。
ヨグゥさんはとても喋るのが好きで、何でも聞いてくれ、何でも教えたる!ぐらいの勢いでずっと頭ん中でお喋りが続いている。私が思い付く事に対してヨグゥさんが喋る、それを私が相槌を打ちながら聞く。頭の中がめちゃくちゃ賑やかだ。
しかしその夜、寝ている時に頭上で白い光のレーザーみたいなのが何度かシュッと光った気がした。Kちゃんについているクリスっていう龍みたいだった。ヨグゥさんはいなくなった訳ではないが静かになった。
『クリス、昔からの苦手なんだよ。あいつシュッとしてるし、オレにもっと美しくしろとか言うんだぜ。』と小さなつぶやきが聞こえてきた。それからヨグゥさんは本当に静かになったので、それまでたまっていた制作の仕事を進めていった。